睡眠には、『レム睡眠』と『ノンレム睡眠』の2種類があります。
私達は眠ると、まずは浅いノンレム睡眠に入り、
次第に深いノンレム睡眠になり、その後にレム睡眠に移行します。
これが睡眠の1サイクルで、1晩に4〜5サイクルほど繰り返します。
『ノンレム睡眠は深い眠りで、レム睡眠は浅い眠り』
という説明をよく見かけますが、これは間違いです。

ノンレム睡眠とレム睡眠は別モード−−−—
つまり、睡眠として質がまったく異なるもので、
どちらが浅い・深いと比べられるものではありません。
ノンレム睡眠中、脳の活動は停止し、休息モードに入ります。
一方、レム睡眠中には、脳は起きている間と
同じくらい活発に活動しているのです。
浅深があるのはノンレム睡眠の中での話です。
これは4段階に分かれています。
(ひとつのサイクルは約90分ともいわれていますが
個人差が大きいです)
そして、一晩の眠りの中でも『最初の深いノンレム睡眠』のとき、
成長ホルモンがどっと分泌されます。
この成長ホルモンは、昼間の活動の中で活性酸素などによって
傷ついた全身の組織を、修復する役割をもっています。
その意味で、睡眠全体の価値の7割くらいを
左右するといってよいのが、この
『最初に深いノンレム睡眠』です。
『何時に寝るか』よりも
『最初の睡眠サイクルで深いノンレム睡眠をしっかりとる』
(熟睡する)ことこそが大切なのです。
年齢と睡眠時間の関係について少しお話します。
『最初の深いノンレム睡眠が最も大切』と話しましたが、
じつは年をとると、深いノンレム睡眠自体が減っていきます。
特に60代以降になると、第4段階の深いノンレム睡眠自体が
ほとんど見られなくなります。
これは、脳の成長と老化にともない、
睡眠の必要性が減っていくことによる変化です。
年齢を重ねるにつれて、徐々に眠りも浅くなり、
体に必要な睡眠時間も短くなっていくことがわかっています。
逆に、赤ちゃんは1日の大半を眠って過ごし、
新生児の睡眠時間は16時間〜18時間に及びます。
また10代の若者は本来8〜10時間程度の睡眠が
必要といわれています。
現代の社会では、10代でもそこまで睡眠時間を
とれていないのではないでしょうか。
24時間のコンビニがあり、ネットカフェがあり、
スマホがあり、SNSがあり…と、睡眠阻害要因満載ですね。
熟睡できるよう、自分を取り囲む環境を整えるということも
これからの時代、健康で生きてくためには必要な要素となってきます。
