人生の約3分の1を占める睡眠時間…。
にもかかわらず、眠りについて
実はあまりよく知らない、という人も多いと思います。
科学が進化してきて、睡眠の働きや効用も
次々と解明されてきています。
眠りは脳のメンテナンス
眠りというと、「休息の時間」という消極的なイメージで
とらえてしまいがちです。
しかし、最先端の睡眠科学によると、眠りとは、
『起きている間に使って機能が低下した状態を、元に戻してくれすもの』
なのです。
脳が積極的に作り出す状態であり、体、
特に脳のメンテナンスや、
情報管理に不可欠な過程であることが明らかになっています。
私たちがイキイキと生きるためには、
良い眠りを取ることが不可欠となります。
そんな眠りの大切な効用を、
「眠りのもつ4つの力」としてご説明します。
① 記憶を強化する

睡眠中、脳内では、情報の整理が行われています。
そのことによって、記憶は強化され、固定化されるのです。
学生時代、「眠ってしまうと覚えた事を忘れてしまいそうだ」
と考えて、試験前日に徹夜で勉強した経験があります。
そんな風に思われていた方も多いのではないでしょうか。
しかし、睡眠が記憶を強化するメカニズムからいえば、
勉強したあとによく眠って試験に臨んだほうが、
記憶に定着しやすいということです。
学生時代、このことを分かっていれば、
試験への取り組みも少し変わって
点数も少し良かったかも知れませんね。
いや…それを理由に、寝てばっかりだったかも(汗)。
余談でしたが、
睡眠を強化するのは、知識の記憶だけではありません。
スポーツや楽器演奏などの身体的技術についても、
練習後によく眠ることで上達がはやくなります。
② 免疫機能を高める

ラットを使った実験では、
睡眠を断つことで免疫機能が失調し、
重大な感染症にかかってしまった事が報告されています。
さらに「寝不足の人は風邪を引きやすい」
という実験データもあります。
このように、寝不足は免疫機能を低下させます。
免疫機能は多くの病気に関連するので、
寝不足状態ではあらゆる病気にかかりやすくなるのです。
脳は、自律神経系や内分泌系などを介して、
全身の機能を制御しています。
その脳の機能を適切にメンテナンスするためには、
十分な睡眠が不可欠です。
寝不足は脳の機能を低下させることで、
「万病のもと」になるのです。
そして逆に、よく眠ることは免疫機能を高めていきます。
③ 体重などを一定に保つ

体重や体温、血液中のホルモン濃度などを
「なるべく一定に保つ働き」(エネルギー恒常性の維持)
のためにも重要です。
例えば、私たちは毎日同じカロリーの食事をしているわけではないのに、
体重はだいたい一定の範囲内に保たれています。
それは、太れば食欲を低下させて代謝を上げ、
やせれば食欲をぞうしんさせて代謝を下げることで、
体重を一定に保つメカニズムが機能するからです。
そのような機能を維持するためにも、
十分な睡眠を心がけましょう。
睡眠不足が続くと、エネルギー恒常性も失調します。
寝不足の人は肥満になりやすいことが
疫学調査でわかっていますが、これも、
エネルギー恒常性がうまく働かなくなって起きる現象です。
④ 心の健康を保つ

寝不足が続くと、疲労やストレスを感じやすくなり、
特に注意力や集中力ほ低下が顕著に表れます。
また、意欲や認知機能も低下します。
因果関係ははっきりとわかっていませんが、
うつ病と寝不足の関係は非常に深く、
睡眠不足が続くとうつ病になりやすく、
逆に、うつ病にかかると大半の人に
睡眠障害の症状が表れます。
睡眠障害は、うつ病の診断基準のひとつになっていほどです。
また、睡眠不足がアルツハイマー型認知症の
リスクを高めるという報告もあります。
いずれにせよ、睡眠は「脳と心の健康」にとっても
欠かすことのできないものなのです。
眠りが非常に重要なものだと解って頂けたと思います。
日本は世界から見ても、睡眠時間が短い国だそうです。
イコール、
病気なども起こりやい国でもあるということです。
健康に生きてい行くためには、
それなりの意識や行動が必要ということです。
ただ普通に生きているだけでは、
健康ではいられなくなるとうことの
まずは認識を持ちましょう。
